【eスポーツ】「EVOを超える」具体例 プロゲーマー、プロ格ゲー、大会、ビジネスについて考える

世界樹Xを夢中でプレイする傍ら本家EVO2018、会場の様子やクロスタッグのプールの様子を配信で覗いたりしたんだけど

あんま熱く観戦する気にならなかった
色んな面で「これでいいのかな?」という思いがある


プレイヤーや観戦者、開発者への求心力を高めるためには


10先なり30先なりで勝ったのを1勝として、それに基づいた段位なり階級を与え
大会単位ではなく1vs1のn十本先取試合をクローズアップして広告を交えた放送とか生の観戦権とか、観戦権を買った人同士だけでその場で顔を合わせながら野試合できるとか
選手に1つ質問できる権兼の組み手してもらえるとか

そういう実力に基づいた地位を証明する階級の発行・管理や
選手と客の立場がハッキリしたイベントのセッティングをeスポ連盟みたいな協会がする必要あるなと思った



トロフィー(優勝)1つのためのトーナメント大会や、それに賞金がつくかとか
そういう形式も必要ではあるんだが、中心にするとなると対戦ゲームには向いてないんじゃないかと

大会をクローズアップするにしても、階級持ちだけを集めた招待制にして色んなルールでやる方が価値も注目度も高まって良い



むしろ誰でも等しく参加できる従来型の大会中心の興行はRTAやスコアタに向いている
現状だと配信・動画作成、宣伝、記録の把握まで
何から何までプレイヤーが個人の範囲でやる必要があるので

協会がRTAやスコアタをeスポーツにするならタイトル問わずすげえプレイのできるやつを募集
動画を送ってもらうとか、なんなら代わりに撮ってあげるとかして
記録も宣伝も全部やってあげる
許可出さないゲーム会社は寒いみたいな空気さえできればだけど
RTAの見れる、記録を参照できる場所を一元化できれば当然PVは独占できるし参加費のとれるイベントもできるし映像の販売もできる




それはなぜなのか?
大会が興行になるもの、スポーツは試合を行う事自体に手間や金がいる
着替える、場所を借りる、大量の道具を持ち込む、場所まで移動する、スケジュールを合わせて頭数を揃える‥‥
「試合を行うための準備と試合の実行」
この理想形を大会で魅せているわけで、だから試合をすること大会を行うこと自体が興行になる

一方現代の対戦型ビデオゲームは囲碁将棋チェス等と一緒で、個人で試合を行うことが簡単
MOBAやアクションシューティングのチーム固定ルールに同じ時間にチームメンバーが集まる手間があるくらいで
道具は普段遣いでいいし、着替えもいらないし、マッチングは24時間誰にでもシステムがやってくれる
PS4とスイッチは無線接続が標準のハードでサーバーも不安定で使用できるコントローラーも縛っているのに月額をとるという意味不明なボッタクリだがPCのsteam等のクライアントなら無料
基本的に一度ゲームを買えば、試合を行うことにも見ることにも金も時間も手間も大会が興行となるものと違ってほぼかからない
という違いがあるし

何かのインタビューでクロダが言ったように
大会は非日常の異常な精神状態で行った数回の一発勝負なので、普段の野試合の方が価値がある、というのも同意できる事
つまり強さを証明できる別のふさわしい形の舞台があればいい

一方でRTAやスコアタは行うこととそれを伝える事自体に手間やかかるカネと時間がある、したがってスポーツのような方法の興行でも成り立つという事



なんか現状プレイヤーと観戦者の立場がふわっとしてて、その結果プレイヤーの名誉がなくなってネットのサービス運営者や配信者がそれらよりも主体になってる印象がある
だからガチで戦う動機がいまいちなくなって、コミュニティも戦いより交流の色が強くなり、アクティブプレイヤーのレベルが下がって、タイトルごとの人口は減って、という
なんでもかんでも適当な感じになって、負の連鎖になる

というのも、選手がやってる野試合の動画と一緒で
家庭用のゲーム内リプレイとかと見る分には変わらないんだよな
特定のプレイヤーが持て囃される理由が小さな理由の積み重ね、なんとなくの割には、外力がなんとなくを作れてないなあとも思う
ギルティでサミットやLOXがプロチームに入ったが、部外者から見て「チームに入ったことで」その2選手について話題の面でなにか変わったか?っていう
分け目が結局ゲーム外の活動とかトークとか配信とかになってくる
本当はゲームが一番の基準であるべきだ
ゲーマーの有名人として君臨する条件に「その個人が主体の配信」が必須である現状がゲームの価値を下げてると思う
他のゲームをあまりやらない人が多いし、ゲーマーとしての知識常識がないからツイッターとかでRTや話題にしちゃいけないものを平気でしてるのを誰とは言わんが何度も見てるし、プロゲーマーじゃなくてプロ配信者だよね、という現実



もう一つ大事なのは、ゲームタイトルや会社にこだわってちゃダメだということ
対戦ゲームの協会認定階級戦という興行そのものに価値を付けることで
どんなゲームであっても評価されるようにしないとイカン
○○のシリーズだから、のような理由で来させるのではなく
認定階級戦だから、という理由で来させる
認定階級戦そのものの価値が上がれば自然と新旧のゲームに人が集まり、タイトルの価値も上がる
特定のタイトルだけをやりこんでいても評価される、古いゲームも人口が減れば狙い目、新しいゲームはスタートダッシュで狙い目、という理想の状態

階級戦に価値が付けば、一つのゲームを極める人や、多様なゲームをやっている人が偉くなる
ランクマッチをやる動機が出る、真剣に連戦する動機が増える、やりこむ動機が増える

じゃなかったら、人気タイトルが古くなったら終わりで新しく始める人もいなくなる
シリーズ物や既存ブランド以外のゲームが出なくなる

いくら特定のタイトルではなく対戦ゲーム自体を好きになっても、動機や相手がなかったらやる気にならないもんだ


~8/6追記~

案の定ギルティ以外は(ギルティは強豪が多いから同じような感じでも順当に見えてるだけかも知れないけど)有力プレイヤーが壇上に行く前に2度負けて脱落
そういう事はいつも通りといえばいつも通りなんだけどやっぱり優勝以外の順位が意味をなしてなくてモヤる

それから家庭用のランクマッチも考えもので、1日にできる回数を制限するなどしないとランクマの段位が単純なプレイ時間の長さになってしまう
回数制限があれば公平でストレスを負う時間も減り、格下と当たるのを目当てに博打でダラダラ続けるより
プレマ等リスクを負わない戦いを研究のために真剣にやるようになったりプレマ専の地位がより下がる=ランクマ人口が増えるのではないか
メリハリがつけばランク以外の戦いもやる気になり、結果的に人口増加につながってカジュアル層にも嬉しいことになる

0 件のコメント: